ひどく寂しい場所であるだろう深海で船と一緒に沈んだ子ども。長い間そこにいたその子をゆっくり抱き上げて抱きしめる深海の人魚。彼女は泣いてあげることもしない。だだその胸にその子の胸を当てて子守唄をその子にだけ聞こえるように歌う。だいじょうぶ。一緒にいるからね…
まだ記憶に新しい東北の災害の時に海に流されてしまっただろう人たちがいっぱいいると聞きました。大人も子どもも…まだ帰ってこれない人がいっぱいいると。
どうか安らかに。